会長挨拶

謹啓 時下、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。平素より本学会及び学術集会に格 別のご理解とご協力を賜り、厚く御礼申しあげます。

さて、この度、第7回国際臨床医学会学術集会の会長を仰せつかり、令和 4 年 11 月 3 日 (木・祝)に北海道大学学術交流会館にて開催する運びとなりました。

一般社団法人国際臨床医学会は、国際医療における診療・教育・研究に携わる多領域の医療 従事者及び研究者が集まり、国際臨床医学をより学術的な面から追求していくこと、その活動 を通じて国民にとって有益な医療の発展を目指すこと及びその成果を広く社会への普及に努め、 その診療・教育・研究を担う人材を育成し、国内外の本分野の指導的な役割を果たすことを目 的として平成28 年8月に設立されました。昨今の学術集会では、全国から 500 名前後の国際 医療に関心の高い医師、看護師、コメディカル、医療通訳者および民間企業が参加され国際臨 床医学に関する高名な演者らを迎え、活発な議論、討議が行われています。

発足から 7 年目になる比較的若い学会ではありますが、増大する外国人患者が安心して医療 を受けていただくために必要な社会実装を行って参りました。令和元年には医療通訳者の質の 担保を目的とした認定制度を設立し、既に 301 名が「ICM 認定医療通訳士」として全国で活 躍しています。また、高度な看護実践能力に基づいた異文化理解や外国語能力に優れた看護師 を「日本国際看護師認定者」として、96 名が認定されています。本会では国際医療における 最新の学術的研究や実践の情報共有、そして今後の更なる発展的な取り組みの創出の場となる ことを確信しております。

本学会のテーマですが、100年前のスペイン風邪と同様に今般のパンデミックも 3 年で終息 することを祈念して「国際医療の再興」といたしました。ご存知のとおり過去 2 年間は COVID-19 の世界的な拡大により貴重な医療資源を感染症対策に費やしたことと同時に国際的 人流が大幅に制限された、国際医療にとって「耐える時」になりました。幸いにも、本邦のワ クチン接種率は国際的にも高く推移しており、本学術集会までには pandemic が endemic になる ことを願い、国境を越えた診療・教育・研究の再起動を促進する活発な議論が展開されること を信じています。本学術集会が国際医療の進歩に寄与し、医療と福祉に貢献できるよう力を尽 くす所存です。

本学術集会の運営は、本来、参加費によって行うべきであるとは存じますが、先に述べまし た目的は医療関係者のみならず、広く各方面のご支援をいただいてはじめて達成されるもので あります。時節柄、誠に恐縮ではございますが、このような趣旨をご理解いただき、何卒格別 のご配慮を賜りますように切にお願い申し上げます。

2022年2月吉日

謹白

第7回国際臨床医学会学術集会 会長
Peter Y. Shane
(北海道大学病院/国際医療部)